心臓病の治療について – 手術・デバイス(装置)を用いる治療 Q.4
Question
大動脈バルーンパンピング
Answer
心臓は全身の血液を循環させるためのポンプ作用を持っています。しかし、急性心筋梗塞や重症心不全などでその働きが弱まってしまった時に、自分の心臓の機能が改善するまでの間、心臓のポンプ作用を補助することが可能となります。具体的にはバルーン(風船)のついたカテーテルを足の付け根の動脈から、心臓に近い大動脈に留置し、心臓の動きに合わせてバルーンを拡張・収縮させる(1日に約10〜15万回)ことで、心臓の働きを助けてくれます。なお、このカテーテル自体では悪くなった心臓を治すことはできず、あくまで一時的なものですが、救急救命的に心臓を開けることなく簡単に心臓を補助してくれる重要なカテーテルです。