沿革
本学会の沿革と日本における心臓リハビリテーションの歴史
本学会の沿革 | 日本における心臓リハビリテーションの
歴史 |
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1956年 | 久留米大学教授・木村登先生が急性心筋梗塞に対する積極的運動療法を提唱 | |
1978年 | 本学会の前身である「心臓リハビリテーション研究会」が発足。全国27施設が参加し、第17回(1994年)まで継続 | |
1982年 | 厚生省戸嶋班が「急性心筋梗塞リハビリテーション4週間プログラム」を発表 | |
1988年 | 急性心筋梗塞の心臓リハビリテーション(心疾患理学療法料)の健康保険適応承認 | |
1995年 | 「日本心臓リハビリテーション学会」設立、第1回学術集会開催(9月2日)。当初会員数は248人 | |
1996年 | 厚生省齋藤班が「急性心筋梗塞リハビリテーション3週間プログラム」を発表 | |
狭心症、開心術後が「心疾患リハビリテーション料」の対象疾患として保険適応追加 | ||
2000年 | 「心臓リハビリテーション指導士制度」を創設 | |
2001年 | 会員数が1000人に到達(1124人) | |
2002年 | 「心疾患における運動療法に関するガイドライン」公表 | |
2004年 | 心筋梗塞の積極的運動療法を提唱した木村登先生を顕彰して「木村登賞」を創設 YIA(Young Investigator Award)創設 |
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2005年 | 特定非営利活動(NPO)法人格を取得 | |
2006年 | 慢性心不全、閉塞性動脈硬化症、大血管疾患が「心大血管疾患リハビリテーション料」の対象疾患として保険適応追加 | |
2007年 | 「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2007年)」公表 | |
2008年 | 会員数が5000人に到達(5221人) | |
2009年 | 「心臓リハビリテーション研修制度」開始 | |
2012年 | 心臓リハビリテーション研究助成ならびに若手研究助成制度開始 | 「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改訂)」公表 |
2013年 | 学会ステートメント「日本心臓リハビリテーション学会の使命」を公表 | |
「心筋梗塞急性期・回復期リハビリテーション標準プログラム」を公表 | ||
委託方式から独立した学会事務局を設置 | ||
2014年 | 会員数が10000人に到達(10871人) レジストリー制度開始( レジストリー・施設認定制度委員会) 学会創立20周年記念事業 市民公開講座と祝賀会実施 心臓リハビリテーションの日(4月2日)となる |
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2015年 |
地方支部制度発足(全国9支部) |
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2016年 | 第22回学術集会(東京:代田浩之会長)AsiaPReventが初めて開催される | |
2017年 | 第23回学術集会(岐阜:湊口信也会長)ESC EuroPRevent(その後EAPCに変更)とのジョイントセッション開始、国際セッション開始 | 医学教育モデル・コア・カリキュラムに新たに「心臓リハビリテーション」が明記された |
2018年 | 心リハ指導士登録数5,000人を超える(5,165人) 第24回学術集会(横浜:高橋哲也会長)において初めて参加者6,000名を超える(6,213名)、演題数857題、AsiaPRevent定例開催となる |
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2019年 | CircJ :Standard Cardiac Rehabilitation Program for Heart Failure. 心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム英語版公開 | |
2020年 | 心リハ学会会員数15,000人に到達 新型コロナウィルス感染拡大に伴い心リハの指針を発信 第26回学術集会(筒井裕之会長)が初めて完全WEB方式で開催される AMED研究「医療機関におけるリハビリ等をはじめとする閉鎖空間におけるクラスター感染を予防するための遠隔心臓リハビリテーション技術の実証研究」学会主導研究実施 |
新型コロナウィルス感染拡大により外来心リハの制限 日循を含む循環器系8学会による日本循環器連合が発足 保険診療報報酬改定:心肺運動負荷検査+連続呼気ガス分析加算で2,120点の増点が認められる |
2021年 | レジストリー制度 新EDCシステム導入 | 日循「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2021年改訂版)」公開 |
2022年 | 第28回学術集会(沖縄:大屋祐輔会長)が初めて沖縄で開催される(ハイブリッド方式) 心臓リハビリテーション指導士テキスト「心臓リハビリテーション必携」2022年増補改訂版発刊 |
回復期リハビリ病棟での心大血管疾患リハビリテーション料算定が認められる Circ J :JCS/JACR 2021 Guideline on Rehabilitation in Patients With Cardiovascular Disease 心臓リハビリテーションガイドラインの英語版公開 |
2023年 | 「急性冠症候群の⼼臓リハビリテーション標準プログラム」を公表 |
本学会の前身「心臓リハビリテーション研究会」について
1978年「心臓リハビリテーション研究会」発足の経緯
当時、すでに世界心臓学会の活動の中にCardiac Rehabilitationの委員会があり、1977年にはHamburgで第1回のInternational Congress of Cardiac Rehabilitationが開催された。その頃は我が国でも心臓リハに関心を抱く人達が増加しつつあったが、まだ未解決の問題が非常に多く、リハの実際にあたっても、各施設で方式がまちまちで、試行錯誤している状態であり、この方面の研究を推進し、意見の調整を行い、日本の風土にあったリハシステムを樹立する必要性を痛感していた.
そこでまず、伊藤良雄、新谷博一、戸嶋裕徳、竹内馬左也の4名が集まり,我が国における心臓リハ研究会の必要性とあり方を検討した.研究会の幹事として,伊藤良雄、竹内馬左也、新谷博一、戸嶋裕徳、金沢知博、河合忠一、外畑巌,早川弘一、井上康夫の9名を選任し、心臓リハに関心があると思われる全国27施設に依頼して、closeの形式で研究会を発足させた。研究会の事務局を東京大学第四内科においた。
1995年「日本心臓リハビリテーション学会」設立の経緯
17年にわたり、心臓リハ研究会として年1回開催してきたが、国際的にISFCのCouncil on Rehabilitation of Cardiac Patientsの要請などにも対応できるような公式的組織としての学会の設立を望む気運が漸次高まってきた。
また、我が国でも心筋梗塞をはじめとする各種心疾患患者のリハの有用性が広く認められるようになり、多くの施設で施行されるようになってきた。しかし現況では保険診療は限定された施設で、期間も発症から3ヵ月に限定され,心筋梗塞以外の病態には適用されておらず、また運動療法の効果などに関してもまだ十分な解明がなされておらず、今後学問的にも発展させ、社会的にも認知させ、さらに広めていく必要が生じてきた。
そこで平成7年2月8日研究会時代の幹事19名が協議し,学会規約を承認し,理事会を結成し、第18回研究会の世話人予定の齋藤宗靖理事を第1回心臓リハ学会の会長とし、平成7年9月2日に第1回の学術集会を開催する運びとなった. (心臓リハビリテーション1巻1号より)
「心臓リハビリテーション研究会」歴代世話人一覧
第1回 (1978年)~
第8回(1985年) |
竹内 馬左也 |
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第9回 (1986年) | 新谷 博一 |
第10回(1987年) | 戸嶋 裕徳 |
第11回(1988年) | 広沢 弘七郎 |
第12回(1989年) | 河合 忠一 |
第13回(1990年) | 金沢 知博 |
第14回(1991年) | 外畑 巌 |
第15回(1992年) | 早川弘一 |
第16回(1993年) | 道場信孝 |
第17回(1994年) | 村山正博 |