心臓病の治療について – 薬物療法 Q.4
Question
脂質異常症薬
Answer
脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が多すぎたり、HDL(善玉)コレステロールが少なくなる病気です。脂質異常症が長く続くと、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。代表的な脂質異常症薬としてHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)、陰イオン交換樹脂(レジン)、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(エゼチミブ)、フィブラート系薬剤、プロブコール、ニコチン酸系薬剤、EPA(エイコサペンタエン酸)などがあります。これらの薬はLDL(悪玉)コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)を低下させるだけでなく、動脈硬化を改善させ、脳梗塞や心筋梗塞の再発を予防する効果が期待されます。