心臓病の治療について – 薬物療法 Q.2
Question
冠拡張薬
Answer
心臓から送り出された血液が心臓自身に酸素や栄養分を供給しているのが冠動脈です。冠動脈が細くなると狭心症、詰まってしまうと心筋梗塞と呼ばれ、胸痛や胸が「締め付けられる」といった狭心痛が生じます。その狭心痛を抑える薬を冠拡張薬や抗狭心症薬と呼ばれます。冠動脈を拡張させたり、心臓が動くために必要な労力を下げたりする薬がそれに当てはまります。硝酸薬やβ遮断薬、カルシウム拮抗薬が代表的です。冠拡張薬(抗狭心症薬)を使用する際の注意点として、頓用として使用する際は一過性に血圧が低下する場合がありますので、座って使用してください。また、狭心痛が5分以上持続する場合はすぐに病院を受診してください。