よくあるご質問  

心臓病の治療について – 食事療法 Q.9

Question

ビタミン・ミネラル

Answer

ビタミンCやEは、抗酸化作用により動脈硬化を予防します。また、ビタミンDは、筋肉でのタンパク合成を促すため、ビタミンの中でも先に述べたサルコペニアと最も関連する栄養素です。詳細な機序が分かっていないことも多いのですが、ビタミンD濃度は、フレイル状態の高齢者のバランス能力や歩行能力の低下に関係しているというも報告もあります。食事から摂ることが難しいため、サプリメントで補給することになりますが、不足している人では、筋力の増強や身体能力の向上に効果があることが明らかになっています。反対に、足りている人や筋力低下がない人への効果はあまり期待できないことも明らかとなっています。
ミネラルとは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などに代表される4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素であり、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ五大栄養素の1つです。マグネシウム、カルシウムにも血圧を下げる作用があります。人の体内では作られないため、食事から摂る必要があります。ナトリウムはいわゆる食塩に含まれる元素であり、カリウムについては前に述べた通りです。麦飯、玄米、全粒粉などの未精製穀類には、ビタミンB群、マグネシウム、カルシウムなどが多く含まれます。野菜、大豆、海藻類、きのこ類、こんにゃく、果物からは、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルの他、ビタミンCが摂取できます。サプリメントの助けをかりながら、このような食材からバランス良く摂取することが大切です。