心不全は、だんだん進行する病気といわれ、以下のようなStageに分類されます。
Stage A：　心臓病の危険因子（高血圧、糖尿病、脂質異常症など）がある
Stage B：　何らかの心臓病（心筋梗塞、心筋症、不整脈など）がある
Stage C：　心不全の症状が出現する
Stage D：　治療が困難となる
危険因子や何らかの心臓病を持っているStage A・Bの患者さんは心不全の症状が出てくる前段階であり、食事，運動などの生活習慣の管理に加えて，心不全の危険因子に対する適切な治療によって，心不全の発症や進行を予防できるとされていますので、以下のようなことを心がけてください。
・適切な血圧の管理を行う
・肥満を是正し、糖尿病や脂質異常症があれば治療やコントロールを行う
・禁煙する
・多量飲酒を避ける
・適切な運動療法を行う
これらのことはStage C・Dの患者さんにおいても心不全症状の改善と、心不全の進行や増悪を予防し生命予後を改善させることにつながります。