心臓病の運動療法について Q.9
Question
自宅での運動療法(在宅運動療法)のやり方について教えてください
Answer
心臓病の患者さんが運動療法を始める時は、入院中に医療スタッフの監視下でおこない、退院後(3か月間くらい)は外来心臓リハビリに参加することが理想です。その後、病態が安定すれば自己管理で行う在宅運動療法に移行します。
在宅運動療法の基本は、有酸素運動(歩行など、30~60分間、最低週3回)です。最近は筋力増強運動(レジスタンストレーニング)も心臓病の患者さんに勧められることが多くなってきました。ご自宅でレジスタンストレーニングをおこなう場合は、自重を用いた足の種目(スクワットなど)をゆっくりとした動きで5~10回、2~3セット、できれば毎日行うと良いでしょう。
自己管理とはいえ、無理は禁物です。「気分がよいときにのみ運動する」、「天候にあわせて運動する」、「自分の限界を把握する」「自覚症状(息切れ、足のむくみ)に注意する」などを肝に銘じましょう。
なお、さらに詳しいやり方については、専門の病院で運動負荷試験を受けて、個別の運動処方を作成することをお勧めします。