よくあるご質問  

心臓病の運動療法について Q.6

Question

狭心症でステント治療した後、運動療法で気をつけることは何ですか?

Answer

一番大切なことは、適切な運動療法を続けることです。狭心症は動脈硬化が原因で起こる病気ですから、ステント治療の後で症状がなくなっても、再び動脈硬化が進行すれば再発してしまいます。動脈硬化の進行を防ぐには、食事療法とともに、運動療法が重要です。運動療法は、動脈の機能を良くして動脈硬化を起こりにくくするだけでなく、進行した動脈硬化を改善する効果も期待できます。そして、その効果は全身の動脈に及ぶのです(脳梗塞や脚の動脈硬化性疾患も予防できます)。
 気をつけることとしては、ごく稀に冠動脈内血栓が生じ、狭心症が再発することがあります。それを防ぐために、血液サラサラのお薬を確実に飲むことや運動時の十分な水分補給が大切です。
 安全で最適な運動療法のやり方については、個人差がありますので、心臓リハビリに参加して運動負荷試験を受けて、個別の最適運動処方を受けることをお勧めします。