心臓病の運動療法について Q.1
Question
心臓病を持つ人が運動をしても大丈夫でしょうか?
Answer
以前は、心臓病を患ったらなるべく安静に過ごすように言われていました。運動することによって、さらに心臓の状態が悪くなるのではないかと考えられていたからです。しかし、適切な運動であれば心臓に悪い影響を及ぼさないばかりか、狭心症や心筋梗塞などの心臓病の原因のひとつである動脈硬化の進行予防と血管機能の改善、体力向上、日常生活における息切れや疲労感などの自覚症状の軽減、再入院予防や生命予後の改善にもつながることが科学的に証明され、現在では、心臓病の方が心臓リハビリに参加して積極的に治療としての運動療法を行うことが推奨されています。ただし、心臓病の患者さんでは、運動のやり方や強さの調整が必要ですから、自分の判断で運動を行うのではなく、心臓リハビリに参加して安全性を確認しながら最適な運動メニューに従って運動療法を実施していただくことをお勧めします。