運動療法を紹介 Q.5
Question
どんな運動をどれだけ行うのでしょうか?
Answer
- あらかじめ、専門医があなたに最適な運動について、お薬をもらうときのように指示(運動処方:運動の種目、適切な強度・時間など)を出します。
- 医師の指示に基づいて、エルゴメーターやトレッドミルなどの運動器具を用いた運動をおこないます。
- 運動前と終了直後に、心拍数、心電図、血圧などをチェックします。
また、退院後の運動処方の一例を表にしましたので、参考にしてください。
注意)患者さんの体力や病状によって、運動処方は異なります
●運動処方の一例
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いつ行うか
食後1時間以内を割け、夏場は朝方の涼しい時間帯を選びましょう
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どの程度の強さが適当か
病院でおこなった運動負荷テストの結果を参考に、最大心拍数60~90%の範囲で最適な強度(運動の強さ)を選びましょう。
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どれぐらいの運動量が必要か
ウォーキングであれば30分が目安です。歩数計をお持ちの方は、ウォーキングを含めた一日の身体活動量の目標を6000歩にすると良いでしょう。
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どのくらいの頻度でおこなうか
ウォーキングであれば、週3回程度(1回につき、15~20分以上)。毎日、必ずやらなくても結構です。
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どんな種類の運動をするか
まずは、ウォーキングが基本となります。
将来、スポーツ(卓球、ミニテニス、バドミントン、サイクリング、スキーなど)を行う場合は競技性をなくした方が良いでしょう。 -
避けなければならない運動は
× 歯を食いしばるような運動
× いきみを伴う(息を止める)運動