心臓病の基礎知識 – 重篤な心臓病 Q.7 –
Question
心臓病や高血圧の人は、お風呂はなるべく控えたほうがよいでしょうか?
Answer
心臓病だからと入浴を控える必要はありませんが、注意は必要です。
体を温めるのは、心不全(心臓が送り出す血液が不十分であり、全身が必要とする循環量を保てない病態)の治療に有効なので、ぬるめの温度で、息切れしない程度の湯の深さを目安にしましょう。
また、最近では、体を温めることで心不全を緩和する医学も研究されています。温熱そのものの効果として血管が広がる、血管の内皮機能・血管の拡張性が良くなる、自律神経機能が改善する、リラックスできるといった効果があるとされます。この方法は「和温(わおん)療法」と呼ばれ、導入している病院もありますので、詳細はかかりつけ医にお尋ねください。