心臓病の基礎知識 – 重篤な心臓病 Q.3 –
Question
心臓病による「突然死」という単語を耳にしました。どのようなことをいうのでしょうか?
Answer
「突然死」とは、発症後24時間以内に死亡することと定義されています。急性心筋梗塞の場合、その重症度とは必ずしも関係なく、発症初期に心拍出量がゼロになり血液を送り出せなくなる症状(心室細動という)が起こりやすくなります。突然死の多くは、この急性心筋梗塞に伴う心室細動が原因になっています。
急性心筋梗塞のほかにも、心臓や大血管の疾患は症状が急変することが多く、予断を許しません。
「瞬間死」とは、突然死よりも短い時間で死に至ることを言います。心室細動で心拍出量がゼロになり血液が送り出せなくなると、その瞬間に意識を失います。5分以内なら戻ることもありますが、放っておけばその場で亡くなってしまいます。
また、「心破裂」という症状は、心筋梗塞で心筋が壊死した部分に亀裂が入り、そこから心筋が裂けることによって心臓の壁に穴があき、血液が漏れ、瞬間的に心臓が破裂し、まさに瞬間的に絶命します。